沖縄で神の島と呼ばれる久高島。斎場御嶽(せいふぁーうたき)近くの安座間港から気軽に訪れることができ、島全体がパワースポットともいわれています。島で暮らす猫たちに癒されながら、聖なる海や拝所、生命力あふれる木々など、たくさんの魅力をご紹介します。※コロナ禍での取材・撮影は行っていません。それ以前に撮影したものを掲載しています。
琉球の開闢神話に登場する久高島。琉球王朝時代の最高聖地「斎場御嶽」内にある拝所「三庫裏(さんぐーい)」から遠くに見えるのがこの島です。琉球創世の神・アマミキヨが降り立ったといわれ、今もなお、地域の人々から厚い信仰を集めています。
島には車で巡れる場所がほぼなくレンタカーサービスもないため、一日楽しむならレンタサイクルがオススメ。島内には数えるほどしか車が走っておらず、一周わずか8キロ程度の島なので小さな子どもでも安心です。※久高島への行き方や、久高島のレンタルサイクル情報はこちらの記事を参照ください。
猫、猫、猫の島かも…!
リゾート開発から逃れ、昔ながらの素朴な島の暮らしが残る島の雰囲気はとても穏やか。集落にはのんびりと暮らす猫たちに出合えることから、「絶景とパワースポットと猫の島」といっても差支えありません(あくまでも個人の見解ですが…)
漁師さんにもらったのか自分自身で狩ったのか分かりませんが、リアル「お魚くわえたドラ猫~」にも遭遇しました…!
みんなとっても可愛いのでつい触りたくなるのですが、気軽にナデナデするのは要注意。自然のまま生きているからか、子猫でもなかなかに鋭い眼差し。なかには「シャー!」とか言ってくる奴も居るのでお気を付けください(この子もそのタイプでした…)。
五穀発祥伝説の伊敷浜(イシキ浜)
さてレンタサイクル店からまず向かうのは、島の東南側に位置する「イシキ浜」。約1キロの距離にあるため、5分ちょっとで到着します。
このイシキ浜は、海の向こうにあるといわれる理想郷ニライカナイから五穀の種が入った壺が流れ着いたとされる場所。この種子が琉球における農耕のはじまりに利用されたそうです。
神聖なエリアであり、遊泳も禁止されているのでゆったりと散策を楽しみましょう。
生命力あふれるガジュマルやアダンの木
イシキ浜から島の中心を通る道をいくと、立派なガジュマルの木が現れました。島には大きな木が少ないからか、ひときわ存在感を放っているよう。
ちなみに、島のあちらこちらで目にするパイナップルのような植物は「アダン」と呼ばれる植物です。新芽であれば丁寧にあく抜きをすると食べられるそうですが、「昨日アダン食べたさ~」なんて声は地元でも聞いたことがないので止めておいたほうが良いかと。たぶん相当手間暇かけないと美味しくないんじゃないかなぁ…
島の北西部には「ロマンスロード」と呼ばれる舗装された道路が続きます。5月頃はテッポウユリのベストシーズンということで、白い花が道の両端に咲き誇っていました。
絶景スポットといえば「ウディ浜」!
ロマンスロード沿いには絶景で知られる「ウディ浜」があり、抜群の透明度を誇る海が目の前に広がります。ただし…
2020年9月現在、ウディ浜は立ち入り禁止エリアに指定されているので上から眺めるだけ。数年前まではこのハシゴから下へ降りることができましたが、今はどうみても危険な香りです…
ビーチに降りることはできませんが、眺めるだけでも充分見る価値アリ。沖縄本島から少ししか離れていないのに海の美しさがまるっきり違います。
さらにロマンスロード沿いには、久高島では数少ない東屋を発見。サイクリングの休憩スポットにぴったりなので、水分補給がてらぜひ自転車を置いて美しい海を堪能してください。
今も数多くの神事が行われる「フボー御嶽」
ロマンスロードを過ぎて再び島の中心部を通る道をゆけば「フボー御嶽(クボー御嶽)」の看板が見えてきます。ここは、沖縄七御嶽の一つになっており、久高島のみならず沖縄でも最高の聖地。数多くの神事が催される場所であり、立ち入りは禁止されています。
入口だけでも十分な雰囲気が伝わってきますので心静かに訪れましょう。久高島にはまだまだ見どころがたくさんありますが、あくまでも聖地であることを理解したうえでパワーチャージしてみてくださいね。
久高海運合名会社
安座真連絡所 098-948-7785
久高島連絡所 098-948-2873
駐車しやすさ:★★★★★(島の中心部以外は本当にガラガラ。安心して自転車で巡れます)
ドライブ魅力度:★★★★★(道はフラットですが、砂利道が多いことから多少の体力は必要かも…)
ドライブルート&駐車場情報
安座間港への行き方や、高速船・フェリーの運航については別記事を参照ください。
港を離れると、コンビニはもちろん自動販売機もトイレもなし!というか民家もなし!
レンタサイクル店でお手洗いを済ませてから出発するのがベストにゃ~
投稿:ash