琉球の開闢神話には諸説ありますが、なかでも最も有名な伝説として知られるのが「カベール岬」に降り立ったというもの。海の彼方にあるというニライカナイから訪れたアマミキヨという神様が島々をつくり、一組の男女を住まわせたことから琉球がはじまったといいます。今回は久高島へのアクセスと、その「カベール岬」について綴っていきます。※コロナ禍での取材・撮影は行っていません。それ以前に撮影したものを掲載しています。
南城市の安座真港から船で30分以下!
久高島へは南城市の東端「安座間(あざま)港」から高速船もしくはカーフェリーを利用します。久高島の島内は車道が完備されておらずドライブには不向き。というか、レンタカー会社もありません。安座間港には無料の駐車場が完備されているため、カーフェリーに乗船する場合も車はこちらに置いていきましょう。
![高速船またはカーフェリーで久高島へ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8a83dc4e510641e8/image/ic2421ab8f476e7c0/version/1617260171/%E9%AB%98%E9%80%9F%E8%88%B9%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%AF%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%A7%E4%B9%85%E9%AB%98%E5%B3%B6%E3%81%B8.jpg)
沖縄本島(安座真港)~久高島の便は一日6往復。所要時間は高速船で約15分、カーフェリーで約25分かかります。料金は高速船の往復が780円、カーフェリーの往復が680円と大差ないため、どちらを選んでも良さそうです。ちょっとした船旅なので、船酔いの心配もそれほど感じることはありません。
カーフェリーに乗ること約20分、島が見えてきました。わずかな距離にも関わらず、離島ごとに異なる独自の景観に出合えるのが船旅の魅力。桟橋に接岸すればいよいよ久高島に上陸です。
![港付近でもこの透明度!](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8a83dc4e510641e8/image/i195df9e172ee89d8/version/1617260522/%E6%B8%AF%E4%BB%98%E8%BF%91%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%93%E3%81%AE%E9%80%8F%E6%98%8E%E5%BA%A6.jpg)
はやる気持ちを抑え、まずは桟橋の上から海中を覗くとソフトコーラルや枝サンゴが群生しており、色とりどりの魚が気持ちよさそうに泳いでいます。久高島そのものが聖域であり、無秩序な開発から守られてきた美しい自然にいきなり圧倒されます。
![船が浮いているみたい!](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8a83dc4e510641e8/image/i35aa25b176f27614/version/1617260565/%E8%88%B9%E3%81%8C%E6%B5%AE%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%81%84.jpg)
桟橋の横に停泊している漁船もそこにあるだけで絵になります。フェリーが着岸したばかりで、海底の砂を巻き上げた直後にも関わらずこの美しさ。少し待つと一気に海水がクリアになり、まるで空中に浮かんでいるような姿に変化するそうですよ!すごいな~!
![高台から港を眺める](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8a83dc4e510641e8/image/i167ddd0b7c9fa78e/version/1617260708/%E9%AB%98%E5%8F%B0%E3%81%8B%E3%82%89%E6%B8%AF%E3%82%92%E7%9C%BA%E3%82%81%E3%82%8B.jpg)
港を出たら、まずは奥に見える坂道を上って集落へ。坂の上には久高島の石碑があり、フェリーが着岸した徳仁港(とくじんこう)が望めるので記念撮影にオススメです。
レンタサイクルで久高島を巡る!
![レンタサイクルを利用するのがオススメ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8a83dc4e510641e8/image/i793e15d1b5780ff3/version/1617260630/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%92%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8C%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%A1.jpg)
以前の記事でも少し書きましたが島にはレンタカーショップがないため、久高島を楽しむなら断然レンタサイクルが◎。周辺にはレンタサイクル店が3件ありますが、我々が訪れた際にはいずれのお店も1時間300円、一日レンタルで1,000円の統一価格でした。なお、体力に自信のない方は電気自転車も用意されており、1時間500円、1日レンタルが1,600円。小さな島ですが、あちこち回るとすぐに数時間が経過すること、また島の見どころまでそれなりの距離もあるため1日レンタルがべターです。
![レンタサイクル](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8a83dc4e510641e8/image/iaa1334f347eb9706/version/1617260956/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB.jpg)
久高島を巡る際の注意点を挙げると、基本的に島内にはお手洗いやコンビニエンスストアの類がなく、自動販売機すらも港周辺にしかないこと。レンタルサイクル店でお手洗いを済ませ、飲み物を購入してから出発してください。日陰でのんびり休憩できるスポットも少ないため、特に夏場はご注意を!
![カベール岬を目指す](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8a83dc4e510641e8/image/i13c9353c84463c65/version/1617261001/%E3%82%AB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%B2%AC%E3%82%92%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%99.jpg)
レンタサイクルを借りたら島一番の絶景スポット「カベール岬」を目指してみました。行き方は徳仁港から北東に伸びる道をひたすら自転車で進むというシンプルなもの。砂利道がメインですがアップダウンが少ないのでサイクリング自体はとても快適です。
神の道を経て「カベール岬」へ
![神秘的な「神の道」](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8a83dc4e510641e8/image/id3f65d87aeabe696/version/1617348741/%E7%A5%9E%E7%A7%98%E7%9A%84%E3%81%AA-%E7%A5%9E%E3%81%AE%E9%81%93.jpg)
集落を抜けてしばらく経つと、アマミキヨが歩んだとされる一本道「神の道」が現れました。人工物の一切ない白い砂の道は、その名の通り神秘的な雰囲気。この道を進むといよいよ…
![カベール岬](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8a83dc4e510641e8/image/ibbc9888c8e379aa7/version/1617348945/%E3%82%AB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%B2%AC.jpg)
目的地である「カベール岬」に到着!ここが琉球開闢の祖アマミキヨが降り立ったといわれる場所です。海からの風が心地よく吹き抜け、魚の泳ぐ姿が陸上からでも見えるほどの透明度。琉球の歴史に想いを馳せながら、しばしダイナミックな自然美を感じられます。
![カベール岬から眺める海](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8a83dc4e510641e8/image/i728343a7267c19eb/version/1617349076/%E3%82%AB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%B2%AC%E3%81%8B%E3%82%89%E7%9C%BA%E3%82%81%E3%82%8B%E6%B5%B7.jpg)
徳仁港からカベール岬までの距離はおよそ3キロ、時間にすると20分ほどのサイクリングでした。頑張って歩けば40分ほどで到着するそうなので、ウォーキングでも行けなくはない、かな…?ただし、ごつごつとした岩場になっているため足元には要注意。サンダルやヒールの高い靴だとケガをする恐れがあるのでお気を付けください。その他の見どころは別記事でアップしていますので、宜しければこちらからどうぞ~!
久高海運合名会社
〒901-1400 沖縄県南城市知念安座間1062(安座間港住所)
安座真連絡所 098-948-7785
久高島連絡所 098-948-2873
時刻表は公式HPでご確認ください。
駐車しやすさ:★★★★★(島の中心部以外は本当にガラガラ。安心して自転車で巡れます)
ドライブ魅力度:★★★★★(道はフラットですが、砂利道が多いことから多少の体力は必要。絶景スポットで休憩しながら巡ってくださいね!)
安座真港までのドライブルート
![331号線](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=799x10000:format=jpg/path/s8a83dc4e510641e8/image/ie08fad548c7cb467/version/1617349262/331%E5%8F%B7%E7%B7%9A.jpg)
南城市の国道331号線を南進。ヤシ並木の続く快適なドライブが楽しめます。
![安座真港の看板が目印](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8a83dc4e510641e8/image/i3fc7aff90266090c/version/1617349310/%E5%AE%89%E5%BA%A7%E7%9C%9F%E6%B8%AF%E3%81%AE%E7%9C%8B%E6%9D%BF%E3%81%8C%E7%9B%AE%E5%8D%B0.jpg)
安座間港への曲がり角はココ!
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s8a83dc4e510641e8/image/i445149f9eeda4371/version/1617349441/image.jpg)
案内が出ており、特に間違うような脇道もないので運転初心者でも安心。ちなみに安座間港のすぐ隣があざまサンサンビーチとなり、夏場はそこそこ混雑する場合もあります。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=124x10000:format=png/path/s8a83dc4e510641e8/image/i608d11950e2248bc/version/1616481785/image.png)
カーフェリーが運航していますが、間違っても車では行かないで!車で回れる部分は限られており、ほぼ何の役にも立たず鉄の塊になる可能性大!住民のためのカーフェリーなんじゃないかにゃ~
投稿:ash