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【沖縄・最新道の駅レポ】北部「やんばるパイナップルの丘 安波」は原始の森に触れる癒しスポット。絶景ブランコやコワーキングスペース、シャワー完備でキャンプも

やんばるパイナップルの丘 安波(やんばるぱいなっぷるのおか あは)
通過型・滞在型どちらも楽しめる道の駅

2022年3月30日沖縄県国頭村にオープンした道の駅「やんばるパイナップルの丘 安波(やんばるぱいなっぷるのおか あは)」に行ってきました。こちらは沖縄県内で10番目、北部地域では4番目となる道の駅。館内設備やショップ、亜熱帯の森に癒される絶景スポットなど、見どころをご紹介します。

世界遺産の森に建つ道の駅

やんばるパイナップルの丘 安波の外観
グランドオープンの当日はあいにくの霧…!

「やんばるパイナップルの丘 安波」は名護市許田ICから車で約1時間10分、東海岸エリアの国頭村安波に位置する道の駅です。産業の6次支援化の拠点として誕生したこちらは地域の魅力を発信し、世界自然遺産・やんばるの森を思う存分満喫できるスポットとなっています。

やんばるパイナップルの丘 安波の敷地マップ

建物は本体棟をはじめ交流棟、観察棟と分かれて点在しているのが大きな特徴。それぞれの施設はそこまで離れているわけではありませんが、目的の場所に移動するたびに豊かな森が自然と目に入るような導線が面白いです。現在工事中の芝生広場はキャンプ施設も整備される予定なので、すべて完成すると宿泊も含めて長時間楽しめそう。

パイナップルほか国頭村の特産品を販売

本体棟のエントランス
本体棟のエントランス
本体棟のショップ
商品は素材やテーマ別に見やすく陳列されています

まずはメインの本体棟にお邪魔すると、コンクリート打ちっぱなしの空間がおしゃれ~!国頭村を中心とした北部の特産品がずらりと並んでいます。シークヮーサーにタンカン、さとうきび、カラギ、そして道の駅の名前にもなっているパイナップルと、やんばるならではの素材を使ったお土産はどれも魅力的。

奥みどりのお茶コーナー

日本一早い茶摘みとして有名な国頭村奥集落で作られる緑茶「奥みどり」も販売されていました。ティーバッグやパウダータイプなどこんなに種類があるんですね~。

ヤンバルクイナのイラストがかわいいマフィン
ヤンバルクイナのイラストがかわいいマフィンはタンカン入りがおすすめ
パイナップルの収穫後、畑に廃棄されている葉部分を利用したストロー
パイナップルの収穫後、畑に廃棄されている葉部分を利用したストロー

他にもヤンバルクイナをモチーフとしたアイテムや道の駅がある安波でとれたパイナップルのお菓子など気になるものがたくさん。写真上のストローはパイナップル葉の繊維を活用した環境に優しいストローだそうです。ただ地域の特産品を揃えるだけでなく、どれも作り手の想いが込められた商品をセレクトしているように感じました。

コワーキングスペースは5時間500円~

コワーキングスペース利用は5時間500円、1日1000円
コワーキングスペース利用は5時間500円、1日1000円

本体棟のすぐ隣りにはコワーキングスペースを完備した交流棟が続いています。館内はフリーWi-Fi完備で電源利用OK。視線の先にはやんばるの森が広がっているので作業の合間に外の緑を眺めてリフレッシュできること間違いなし。

木工房ではさまざまなアイディアが形になり、交流を通してものづくりが深まる予感
木工房ではさまざまなアイディアが形になり、交流を通してものづくりが深まる予感

また、コワーキングスペースの奥には国頭村の木材を加工する木工房があり、ワークショップや研修を行う予定だとか。こういう試みは他の道の駅ではなかなか見られないかもしれませんね。親子で参加できる工作アクティビティなど夏休みの思い出にもなるイベントもぜひ企画してほしいです…!

絶景ブランコではハイジ気分が楽しめる

ブランコと観察棟の入場料は共通で大人300円、子ども150円
ブランコと観察棟の入場料は共通で大人300円、子ども150円

続いては観察棟の先にある有料ゾーン「やんばるの丘ブランコ」と「観察棟」へ行ってみました。

やんばるの丘ブランコ
美しい空気と豊かな緑とブランコの3点セットでハイジになれる!

交流棟の屋上部分、展望デッキの一角にある「やんばるの丘ブランコ」では大自然の中でアルプスのハイジ体験ができちゃいます。この日は霧がかっていたので遠くまで見えなかったものの、緑豊かな亜熱帯の森はやっぱりきれい。ブランコを漕ぎながら、都市部にある緑地とは一味違ったダイナミックな自然に圧倒されます。

北部地域の森には1200種以上の植物と3700種の動物が息づくそうです
北部地域の森には1200種以上の植物と3700種の動物が生息

ふと耳をすませば野鳥のさえずりや虫の声、葉擦れの音も聞こえてきました。沖縄の自然といえば海のイメージが強いかもしれませんが、さまざまな動植物が暮らす原始の森も本当に貴重な財産ですね。海もすごいけど森もすごい。

森の中に潜む観察棟へ

この遊歩道を進んでいきます
この遊歩道を進んでいきます

最後に向かった観察棟では、そんな森を思いっきり満喫できる場所となっていました。ここも本体棟とはそこまで距離が離れていないのですが、森林の中に入っていくというまさかの導線。驚きつつも階段を下り…

毒蛇注意の看板、初めて見ました…
毒蛇注意という文字の威力

途中、こんな注意書きがあるので引き返したくなるけれどもさらに進み…

ソファで寛ぎながらゆったり過ごせます
ソファで寛ぎながらゆったり森林浴

まるで秘密基地のような建物に到着しました~!目の前は湿地帯が広がり、ありのままの地形を活かしたロケーションで自然観察や森林浴をのんびりと楽しめます。運が良ければ川の水を飲みにヤンバルクイナがやってくるかもしれません…!

ショップ併設のカフェではランチやスイーツメニューも提供しています
ショップ併設のカフェではランチやスイーツメニューも提供しています

その他、注目点としてはシャワールーム(15分500円)や洗濯室、授乳スペース、EV充電スペースなどがあり、宿泊も可能なキャンプ施設の完成が待ち遠しいかぎり(キャンプ施設は2022年夏オープン予定)。ショップにはやんばる豚や島野菜、オリオンビールなども販売しているので地域の食材を使ったBBQも楽しめそうです。ちなみに2022年4月中旬まではオープン記念として有料ゾーンを無料開放しているとのこと。北部観光を予定されている方は、この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか~?



沖縄・国頭村「道の駅やんばるパイナップルの丘 安波」

〒905-1504 沖縄県国頭郡国頭村字安波1089番地7

営業時間/10時~17時

公式サイト https://pineapple-hills.jp/

駐車しやすさ★★★★★(店舗前に広大な無料駐車場あり)

ドライブ魅力度★★★(許田ICから車で1時間10分ほど。ちょっと遠いものの東海岸ならではの雄大なワインディングコースを走れます)


その他北部の観光スポット

その他北部の観光スポット



やんばるパイナップルの丘安波のアクセス

やんばるパイナップルの丘安波のアクセス

道の駅やんばるパイナップルの丘 安波までは許田ICから58号線で大宜味村を経由するルートと331号線で東海岸から北上するルートの2通りがあります。どちらもそこまで時間は変わりませんが、10分ほど58号線ルートの方が早い&観光スポットが多めです。

名護漁港食堂の駐車場

道の駅に向かう道路上にはこのような道路標識がたまに出てきます。ヤンバルクイナの生活圏なのでくれぐれも安全運転でドライブを楽しみましょう~

やんばるパイナップルの丘安波の駐車場

駐車場は本体棟の目の前にたっぷり完備。前後左右のゆとりもあり停めやすいです。

道の駅までの道は森の中をぐんぐん進むワインディングロード。この日は霧がものすごくて高橋啓介とゼロ理論のバトルを思い出しました。あんなん現実で絶対やっちゃダメなやつ…


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投稿:あくまる

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